発行: 海と山と安らぎと編集委員会
12月になると、鶴岡は冬本番を迎えます。
山々は雪を頂き、庄内平野も次第に雪化粧。
そんな鶴岡の冬は、
のんびり旅におすすめの季節でもあります。
冷えた体をじんわり温めてくれる温泉に浸かり、
酒どころ庄内の蔵人たちが醸す日本酒を飲みながら、
冬に旬を迎える日本海の海の幸に舌つづみ―。
こころも体もほっこり癒してくれる、
冬の鶴岡へでかけてみませんか?
日本海に面する鶴岡の冬の楽しみは、なんといっても「食」。寒ダラをはじめ、天然とらふぐ、あんこう、ズワイガニなど贅沢な食材が揃います。庄内の酒蔵が醸す日本酒と一緒に味わいましょう。雪化粧した鶴岡の街では、ライトアップなどの冬まつりも開催。世界最大級のクラゲ水族館で、幻想的なクラゲの世界に癒されるのもおすすめです。
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「亀や」は、鶴岡市の海沿いに湧く湯野浜温泉で、文化10(1813)年の創業以来、200年以上続く老舗の温泉宿。伝統を大切にしながらも、プライベート感いっぱいの特別フロアや、仏蘭西懐石など、新しいスタイルを提案しています。オーシャンビューの客室から望む夕日は絶景です。
一方「湯どの庵」は、1300年の歴史を誇る湯田川温泉の小さな温泉宿。大正時代に建てられた日本家屋をリノベーションした和モダンな空間で、のんびりとくつろげます。タイプの異なる2つの温泉宿。お気に入りのスタイルで、鶴岡の旅を楽しむことが可能です。
宿での食事は、旅の大きな楽しみのひとつ。
海の幸にも山の幸にも恵まれた庄内地方、鶴岡の宝物をいただきましょう。
湯野浜温泉「亀や」の夕食は、最高級の懐石料理や、米沢牛と山形牛を堪能できる牛肉づくしのコース、日本料理とフランス料理を融合した仏蘭西懐石など、庄内の旬の素材に亀やならではのテイストも加わった、心躍るお料理の数々。
湯田川温泉「湯どの庵」の夕食には、庄内の山海の幸と伝統ある食文化の魔法がかけられ、ここでしか味わえない季節のお料理が並びます。
「亀や」と「湯どの庵」のこだわりの夕食をピックアップしてご紹介します。
「亀や膳」は亀やのスタンダードな夕食。庄内の歴史や文化を味覚で楽しめる仕掛けが盛り込まれています。
出羽三山詣でをモチーフにした献立は、出羽三山神社の御神酒に始まり、地魚や地元野菜を使った郷土料理から、
山形牛やアワビ、ベニズワイガニなど贅沢な食材まで、庄内の食の豊かさを堪能できるものばかり。
お部屋で気兼ねなくゆっくりいただけるのも、「亀や膳」ならではのサービスです。
海を望む温泉地、湯野浜温泉の「亀や」と、
歴史ある静かな温泉街、湯田川温泉の「湯どの庵」。
趣の異なる2つの湯宿の
こだわりのお部屋をご紹介します。
鶴岡の市街地から西へ。「亀や」があるのは砂浜が続く海辺の温泉地、湯野浜温泉。目の前には日本海が広がり、全ての客室がオーシャンビュー。特に、最上階の特別フロアHOURAIの客室は、ひと部屋ずつ異なる意匠が凝らされ、水平線に沈む夕日を眺めながら湯浴みが楽しめる温泉付き。至福の時間が過ごせます。
温泉宿とは思えない、スタイリッシュな空間が広がるツインルーム。
ミニマルで機能的な室内には、湯野浜温泉の源泉を堪能できるバスルームも。
大きな窓から日本海の絶景を眺めながら、ベッドやソファでくつろげます。
伝統的な日本料理とフレンチを
融合した仏蘭西懐石の夕食
ソファーに座って外を眺めれば
湯野浜海岸が広がる
客室の湯船では湯野浜温泉の
源泉をかけ流しで楽しめる
清潔感のあるベッドルームは
機能的でおしゃれな雰囲気
開湯1300年の歴史を誇り、湯治場として多くの文人墨客にも愛されてきた湯田川温泉。静かな温泉街に「湯どの庵」はあります。大正時代に建てられた日本家屋をリノベーションした館内には、スタイリッシュなベッドタイプの客室が14室。木の温もりを感じる和モダンな空間で、庭を眺めたり、湯に浸かったり、ひたすらのんびり過ごしたい、隠れ家のようなお宿です。
夕食は、鶴岡の地元野菜や山形牛、新鮮な日本海の魚介など、
山里海の幸を「湯どの庵」流に仕上げた月替わりのコース。美しい盛り付けに魅了され、
はじめてなのにどこかほっとする味わいに、至福の時間が過ごせます。
炊き立ての庄内米とお味噌汁に
たくさんの小鉢が並ぶ朝食
夕食は彩りも豊かな
山里の恵みを前菜に
身体を温める
温かいお料理もご用意
二十四節気を意識した
山海のご馳走が並ぶ
「亀や」がある湯野浜温泉と、「湯どの庵」のある湯田川温泉。
どちらも鶴岡市に位置しますが、温泉街の雰囲気も
お湯の泉質も全く異なります。
個性豊かな2つの温泉の魅力をご紹介します。
海の風情-湯野浜温泉
開湯約1000年と伝わる湯野浜温泉。海辺に湧き出す温泉で大きな海亀が傷を癒していたという伝説が残り、古くは「亀の湯」と呼ばれていました。目の前には延々と続く砂浜と日本海が広がり、水平線に沈む夕日はまさに絶景。「亀や」には夕日を眺めながら入れる露天風呂もあり、心に残る湯浴みが楽しめます。山の風情-湯田川温泉
鶴岡市街の南西、静かな山麓に湧く湯田川温泉は、開湯約1300年という古湯。白鷺が傷を癒す姿を発見したのが始まりと伝わります。鶴岡の奥座敷と呼ばれ、歴代藩主や文人墨客に愛されてきた温泉街は、どこか懐かしい雰囲気。豊富な湯量を誇り、「湯どの庵」では檜風呂と石風呂で、効能豊かなお湯を堪能できます。泉質の異なる2つの温泉
風情の異なる2つの温泉ですが、お湯の泉質も異なります。湯野浜温泉は塩化物泉。塩の成分がパックのように肌を包み、湯冷めしにくいのが特徴です。塩の殺菌効果が傷に効くともいわれます。一方、湯田川温泉の泉質は硫酸塩泉。鎮静作用や血圧を下げる働きがあるとされ、湯治に適したお湯といわれています。